コンテンツにスキップする

全国フリースクールインタビュー過去記事一覧 2022年11月以降のフリースクールインタビュー記事がご覧いただけます

第1回 AppleBaumさん 栃木県那須塩原市

10月27日 本日は栃木県那須塩原市にあるフリースクール「AppleBaum」さんを取材させていただいた。
代表の原田幸希さんは26歳の超若手経営者。柔らかな笑顔で優しく話す彼女は、いったい何を思い、どのような経緯でフリースクールを経営するに至ったのか。話を聞いてみた。


堺 よろしくお願いします
原田 よろしくお願いします!
堺  では初めに、代表原田幸希さん自身についてお聞きしたいと思います
最初に軽く自己紹介をしていただいてもよろしいでしょうか
原田 はい。えっと、原田です!栃木県の足利市、栃木と埼玉と群馬の境みたいなところに住んでいました。
堺  お、結構山の中ですか?
原田 いえ、山というより、田んぼが多かったですね
堺  たんぼでしたか
原田 はい。大学で、栃木県北部にある国際医療福祉大学というところで、作業療法学科(OT)を卒業しまして、そのまま大学病院に就職しました
学生の時から、子どもとかそういうものに興味があったので、将来はスクールOTといった仕事ができたら嬉しいなと思いながら生活していて、子どもに興味があったので、アルバイトでもそういうことができないかなと思い、磯(AppleBaumを立ち上げた当フリースクールのボス)の学校法人泉幼稚園というところで、幼児の補助と、学童保育を手伝っていました。そこで、知り合った磯から、不登校支援をやってみないか?と誘われたのが始まりで一緒にフリースクールを立ち上げることになりました。
堺  経歴が凄いですね
原田 そうですか?はじめて言われました(笑)
でも、確かにこどもの頃から自分で選択してきたというか、やると決めたことはやるタイプでした
両親も困ったと思います
やると言ったら聞かないので、私が両親を振り回していましたね
堺 すごいですね
お話の仕方はゆっくりというか、のんびりされているように感じますが、全く裏腹にやり抜く生き方だったんですね
原田 そうですね(笑)
大学病院に就職したときも世間的にはいいところに就職したねとか言われることが多かったんですけど、若いときに挑戦するのもいいかなと思って大学病院を辞める選択をしました
親は大反対されましたけど
堺  それは反対されますよね
それでもやめたんですね
原田 はい
ちょっとだけ見守ってくれと言って…やめました(笑)
自己紹介はこんなところですかね
堺  はい、ありがとうございました
ではこのまま次の質問に入っていきましょうか。
原田 はい
堺  次の質問です
休日は何をして過ごしますか?ということで、いかがでしょうか?
原田 ええと、今土日が休みな生活なんですけど、何でしょう…ゴルフですかね
堺   ゴルフですか?これは、好きでやっているということですか?
原田 はい。学生の頃バイト先の店長さんがゴルフの楽しさを語ってくれていて、働き始めたらやってみたいなと思ってはいたんです
今やり始めてから2年目くらいになりますね
栃木は意外とゴルフのコースがたくさんあるので休日にカーンってやりに行ってます(笑)
堺  へえー!少し意外な趣味でした!見た目では茶道とか嗜んでいそうに見えますよ
原田 ないですよ(笑)
もともと運動部出身ですから
堺  そうなんですか、どんな運動を?
原田 小学生の頃、硬式テニス、中学で軟式テニス、高校で野球部のマネージャーをしていました。バリバリの運動部ですよ。日焼けしていたので、ガングロたまごちゃんなんて呼ばれていましたよ(笑)
堺  ガングロたまごちゃん(笑)懐かしいですねえ
というわけで、休日はゴルフをされているとのことですが、ゴルフをやっていて楽しいと感じるのは、どんなところなんでしょう?
原田 それが、上手にできた、とかきれいにはいった、とかよりも景色を楽しんでいるところが大きいですね
堺  ほお、景色なんですね
原田 なんか、芝がきれいだなとか見てますよ
堺  確かに、緑がきれいなのはいいですよねえ
私も都会に出てから緑が恋しいです…
那須塩原の緑もきれいでいいなと思ってます
さて、そろそろ次の質問に行きましょうか。一問が長くなりそうですね(笑)
原田 そうですね(笑)
堺  では次の質問です。幸せを感じるのはどんな時ですか?
原田 難しいですね。寝るときとか…あ、でも今の仕事は割と好きです
うまくいかないときもありますけど、楽しみながらできる仕事って幸せだなって感じます
堺  仕事に幸せを感じているんですね
自分でここまで道を選んできただけのことはありますね
原田 そうじゃないと私、多分すぐにやめちゃってると思います
ダメですね(笑)
堺  いやいや、だからこそここまで貫けているのだと思いますよ
寝るときと仕事ですか
ちなみに、寝るときに工夫していることとかはありますか?布団をふかふかにするとか
原田 うーん…ないです
堺  ないですか
原田 はい、布団にかぶさって、今日一日が終わるなっていう達成感というか、そういう感覚が好きですね
堺  一日を頑張っている証拠ですねえ
原田 ありがとうございます(笑)
堺  このまま次の質問に行きましょう
幸せとは逆に、これは許せないなと思うことはありますか?
原田 これは、約束を守れなかったときですね
仕事とかで連絡を忘れてしまったとき、挨拶をしそびれた時、許せないというか、やってしまったと思いますね
堺  自分に対して許せないと思うことが多いんですね
原田 あ、これ自分じゃなくて、周りだったんですか?
堺  一応、周りを想定していましたね
原田 ああ、なるほど!
堺 (笑) では一応周りに対しても聞いてみますね
原田 許せないというか、苦手だなと思う人は、言葉を選ばない人ですね
もっとほかのチョイスがあるだろうに、ストレートに言ってしまう人が苦手だったりします
堺  おうコラ、なに見とんじゃコラ、みたいな人ですかね?
原田 ああ、そうです(笑)たぶん、自分が気を付けていることなんだと思います。逆に、自分が気を付けていないことは全く気にならないですね
堺  そうなんですね
ちょっと突然お聞きしますが、お部屋は綺麗ですか?
原田 どうでしょう、週に一回くらい片づけるだけですね
でもその時はシーツとかもしっかり洗って干してます
堺  なるほど、では、いつ片づけたのかわからないような、ぐちゃっとした部屋は許せないですか?うわあってなります?
原田 なります
いやです
いやです
堺 許せないことがまた見つかってしまいましたね(笑)
原田 掃除は大事です(迫真)
堺  全くです


私は、自分の部屋がそんなだとは言い出せませんでした。


堺  さて、ではここでちょっとトリッキーな質問をさせていただきたいと思います
原田 はい
堺  もし、無限のお金時間権力をすべて手に入れた時、まず成し遂げたいと思うのは何ですか?
原田 ええー!?
堺  全てを手に入れた原田さんは何を成すのでしょう?
原田 うーん、島を買う?
堺  島を買う?
原田 そしてテーマパークとか作ってみたいです
ディズニーシーみたいなそんなところが好きなんですよ
あんな世界観のテーマパークを作ってみたいですね
堺  ほおー
原田 あとは世界一周とかですかね
堺  なるほど、世界一周して何をしたいですか?
原田 私は食べ物とかよりも景色ですね
でも何億円もしますよねぇ…
堺  100万円くらいで行けませんでしたっけ
原田 そうなんですか?私が見ていたものが高すぎただけですかね?
堺 まあ、安いところでは、100万円くらいであるってことですね

以下、しばし談笑が続く。
ここまで、代表原田さんの人となりを聞いてみた。
柔らかな対応ながらしっかりと芯を持った強い人だと感じた。子どもの幸せを守りたいという固い信念も。
ここからはいよいよフリースクールの活動を聞いていこうと思う。
原田幸希さんが代表を務めるフリースクールAppleBaumとは、いったいどんな場所なのか。

About me

堺  ではまず初めに、AppleBaumというフリースクール
この名前の由来を教えてください
原田 はい
作業療法士をしていたころから子供の支援について考えていたのですが、子どもの支援については周りの協力、環境づくりがないと無理だなって感じていました
なので、みんなで輪になって支援する、そういう意味を込めて「Baum(年輪)」と付けました。
堺  バウムクーヘンのバウムですね。年輪という意味だったんですね
原田 はい、そうなんです
そして、りんごは花言葉で「優先」「選択」という意味があるんです
子どもたちが自分で選択をしてほしいなっていう願いを込めてAppleBaumという名前にしました。
堺  そういう由来だったんですね
原田 はい
輪になってという意味のバウムが先で、ここから名前が決まった感じですね
堺  ありがとうございます
では、名前の由来が聞けたところで、次の質問です
AppleBaumさんの一番の特徴は何ですか?
原田 一番の特徴ですか
うーん、それこそやっぱり支援しているメンバーが全員国家資格を持っていること作業療法士、理学療法士ですね
そして、若さです
堺  若さ、ですか?
原田 はい、地方のフリースクールは、教育業界を引退された方が立ち上げるケースが多いので、私たちのようにスタッフの平均年齢が若いのは珍しいと思います
堺  確かに、かなり若いですね
原田 平均年齢多分27くらいです
堺  おお、では若さゆえこういうところが強いです、というポイントはどんなところでしょう?
原田 そうですね
フリースクールは今中学生がメインで、私たちがちょうど10歳差くらいになりますなのでぎりぎり世代にのっていけるといいますか、中学生が今楽しんでいること、興味があることについていけるというのが魅力になると思います
そこから信頼関係が深まっていくって行くこともあるので、それは若さが故にいいことだと思います
そして相談しやすいとも言ってくれますね
先生にも伝えづらい、親にも言えない、友達にもわかってもらえない、そんなことでも話しやすいお姉ちゃんがいた、そんな風に言ってもらえることがよくあります
堺  おお、年の近さゆえに信頼関係が作りやすい、上に立つより横に立って歩く感じなんですかね
原田 はい、伴走する、といったかんじですね
堺  ありがとうございます
では、次の質問です
フリースクールをやってきて、もっともやりがいを感じたのはどんな時ですか?
原田 子どもたちが自分で選択せいて、その行動に責任を持てるようになったときは、この問いかけ、教育でよかったんだなって思えます
これがやりがいを感じる瞬間かもしれません
堺  そうなんですね
自分の言うことを聞いてくれた時、ではなく、子どもが自分で考えて動けた時にやりがいを感じるんですね
原田 そうです
私たちのフリースクールは、学校復帰を目指すっていうわけではないですけど、学校復帰を目指す選択も、目指さない選択も、保護者の方とも話し合いながらも最後は自分たちで決めていく、自分の意志で決めてもらうようにしてます
それを言えた時というのはやはり、やっていてよかったなとおもいますね
堺  ありがとうございます
では逆に、フリースクールをやってきて苦労したポイントがあれば教えてください
原田 苦労ですか、やはり、知名度を上げることですね
栃木はフリースクールが全然栄えていなくて、認知もされていないので、教育業界の先生たちにも「フリースクールって何?」から始まってしまうんです
認められてほしいというわけではないですけど、知ってもらうというのに時間がかかりました
今では教育委員会さんや学校さんとも連携をとれるようになりましたが、1年前などは直接そういわれたわけではないですけど、「フリースクールの機能は行政にもあるよ、民間でわざわざやらなくてもよくない?」というようなことをいわれることもありました。
そういうところと連携をとれるようにするのが大変でした
今では、だいぶ那須塩原市を中心に学校長会議とか、そういう不登校対応の会議などにAppleBaumが取り上げてもらえるようになったので、知ってもらう、活動に理解をしてもらえることが増えたんですけど、当時は本当に、大変でしたね
堺  たしかに、無いところから作るのは難しいですよね
原田 はい、そして先人となるフリースクールがほかになかったので、それも大変でした
堺  ありがとうございます
それでは次の質問に行きましょう
AppleBaumさんには、1年前にも取材をさせていただいているんですが、この1年で最も変わったなと感じたところはどこでしょうか?
原田 先ほどもお伝えしたとおり、フリースクールを知ってくれる人が増えたので、知ってほしい人に届くようになってきたという感じがします。なので私たちがPRを全面的にするというわけではなく、口コミやInstagramなどで知ってもらえるようになってきたというのがおおきいかなとおもいますね
あとは、フリースクールだけでなく夜でも私たちが子供を預かれる新しい施設を作り、活動の幅を増やせるようになったのも大きな変化です
堺  対象が広がったんですね
原田 はい、料金もかかってしまうので現在建設中の新しい施設ではもう少しお手ごろな価格で利用いただけるようにするつもりです
堺  わかりました、ありがとうございます
次の質問です。AppleBaumさんの今後の展望はどのようなものになりますか?
原田 AppleBaumとしては、子どもたちに興味関心の幅を広げて強みを生かしたことをするとか、あるいは社会的に自立ができる、挨拶ができる、そういったことを目標としてやってます
そこで…カフェのようなことをやってみたいと思っています
堺  カフェですか?
原田 カフェというのは、子どもたちに役割を与えたいと思っていて、1年間フリースクールに通っているお子さんは、ほとんど生活リズムも整っていて、学習もできる、ただ学校にいけないそんな子を預かっている感じなので、そこからもうワンステップ行きたいなと考えると、子どもたちが主体的に誰かのために役に立つそういったところに時間を割いてもいいかなと思っていて、お客さんに飲み物を出すとか、お金のやり取りとかそういったものを学ぶ、子ども達と一緒にやるお店とか、そういったものをやりたいなと思います
堺  社会的な役割を与えられる、そういった場所を作ってあげたいということですね
原田 はい
堺  ありがとうございます
では、続いての質問です
フリースクールをこれから始めようと思っている人にアドバイスをするとしたら、どんなことをアドバイスしますか?
原田 そうですね、フリースクールって今誰でもできるんですよね
子供としっかり向き合いたい、と思っていれば子供はそれに答えてくれると思うので、あまり構えることはないと言いますか
どこまで責任を負うかということはありますが、子供たちの将来を一緒に考えていきたいという思いがあれば、誰でもできると思います
今はまだフリースクールは少ないので、フリースクールがもっと増えていけば、不登校そして自殺の数も減っていくのかなと思ったりしています。
興味持っている人は、ぜひやってほしいなと思っています。
堺  ありがとうございます
それでは最後に一言お願いします
原田 はい
私は、磯とフリースクールを立ち上げてよかったと思っています
それは子どもたちが元気に過ごしてくれるからであって、そういう顔を見て保護者も笑顔になって
そういう場所を作ることができたのは凄く嬉しいことだと思います
だからこそ、今で満足せずに、さっきお伝えしたような子供たちに社会的な体験をさせてあげられるような環境づくりをしていきたいなと思っています
堺  はい、ありがとうございました!
原田 こんな感じでよかったんでしょうか?
堺  はい、大丈夫です
インタビューにご協力いただきありがとうございました

AppleBaumさんは苦労の多い団体だった。認知度ゼロから始め、今になってようやく学校や教育委員会とも連携をとれるまでになった。しかしそこで満足することなく、新たな居場所の形を探り続けている。
この若いフリースクールの生み出す支援の「輪」が、栃木県に大きく広がることを願わずにはいられない。

改めて栃木県那須塩原市 フリースクール AppleBaumさん
今回は取材協力いただき、本当にありがとうございました。

文章・インタビュー:堺喜隆

第2回 CCV学園さん 栃木県鹿沼市

2022年11月15日掲載

今回は栃木県鹿沼市にあるフリースクール
CCV学園の代表 福田由美さんにお話を伺った。
福田さんはゆったりとした優しい笑顔を絶やさない素敵な経営者だ。
永い時を福祉団体の長として生きてきた彼女は、いったい何を想いながら
不登校の支援を続けているのだろう。



堺  よろしくお願いします

福田 はい、お願いします

堺  それではまず初めに福田さん自身についてお聞きしたいと思います。
   簡単に自己紹介からお願いしてもよいですか?

福田 はい、福田由美と申します
   栃木県鹿沼市で元々小中学の先生をしていたんですが
   学校に行けない子が増え始めたと話を聞いて
   自宅でフリースクールを始めまして
   現在は「NPO法人CCV」となって、新鹿沼駅の前に社屋があります
   今はフリースクールと障害者施設とをしていますよ

堺  自宅から始められたんですね

福田 はい、長く教師をしていまして、
   娘が塾を開くような形をとってフリースクールを始めました
   私が学校勤務から帰ると家にはフリースクールが展開されてるみたいな
   そういう形でしたね

堺  そんな流れだったんですね。
   今はもっぱらフリースクールの活動に専念していらっしゃるんですか?

福田 そうですね、まぁそうは言っても福祉施設も持っているので
   そちらの方が事業規模がすごく大きいです
   今は放課後等デイサービとスフリースクールとの融合型
   みたいな言い方をしていて
   発達障害等持っている方は放課後等デイを使いながら
   フリスクールの勉強もするみたいな
   そういう感じですね
   年齢も様々で、ずっと小学生から高校生ぐらいだったんですが
   今はその先の就職した後、やっぱりメンタルの不調で
   もう一回学びなおしっていうことでフリースクールに来たり
   発達障害者施設に来たいっていうことがあるので
   福祉と教育の融合ということで両方やってるって言うところですね

堺  そういう感じだったんですね
   福祉施設の方がメインと言うか大きい?

福田 そうですね、やっぱり事業規模として福祉は
   公的なお金もいただけたりするので
   その方が人をたくさん職員さんもいらしていただけるので
   そちら方が事業としては大きいですね

堺  ありがとうございます
   それでは次の質問に行きたいと思います
   福田さんの普段やっている趣味などありますか?

福田 そうですねなんか仕事が趣味みたくなっていますね

堺  思いっきり仕事に打ち込んでおられるのですね

福田 何が仕事で何が趣味かという感じですけど(笑)
   でも、孫がいるので、孫と遊ぶのが、唯一の休日みたいな感じですかね

堺  お孫さんがおられるんですねぇ
   それはいいですね

福田 はい

堺  ありがとうございます
   では続けて、さっきの質問とちょっと被るかもしれないんですけど
   休日は何をして過ごされますかというのも少しお聞きしたいと思います

福田 そうですね
   孫と芝生広場で遊んだり
   あとは、優しいお茶の時間というのを各地でやっていて

堺  優しいお茶の時間?

福田 はい、ちょっとしたお話会というか
   あと鹿沼でできた名産品を持って各地に行ってお茶会するとか
   趣味も実益もってなっちゃうんですけどね

堺  仕事との境目がないんですね
   旅に出るのが趣味でもあり
   宣伝してくるって言う実益もかねてって感じですね
   ちなみに、お茶会というのは、抹茶を立てるタイプのお茶ですか?

福田 いいえ、鹿沼のお茶を紅茶に加工して、和紅茶にして飲んでいただいて
   といった感じです。
   あとフェアトレードの豆を輸入して
   フリースクールの生徒達が焙煎したコーヒーに
   重度の人たちがパッケージデザインをしたものを携えて
   知り合いでお茶会してお茶飲んでもらって買ってもらって
   帰ってくる
   なんか小銭稼いで帰ってくるみたいな(笑)

堺  なるほど(笑)

福田 私の趣味っちゃ趣味ですね
   茶飲み友達と遊ぶこと

堺  そうなんですね
   鹿沼のお茶っていう事だったんですけどお茶が有名なんですか?

福田 そうなんですよ
   かつて茶所だったんですけど
   今の日本じゃ継ぐ人が少なくなってお茶の木が放置されてるので
   いい葉っぱじゃなくって
   二番茶とかでも紅茶は美味しくできるということで
   SDGsじゃないですけどね
   インドとか遠い場所から取らなくてもね
   日本で打ち捨てられてるお茶の木があるんじゃもったいないじゃないですか
   それを紅茶にして、そこで香料入れなくても
   すっきりとした美味しい紅茶ができるので

堺  そうなんですね

福田 優しいお茶の時間って言っては、こんな感じで全国を歩いてます

堺  僕も結構お茶が好きなので、ぜひ飲みに行きたいですね

福田 ぜひ(笑)

堺  というわけで休日の過ごし方というのをお聞きできました。
   では次の質問行ってみたいと思います
   幸せを感じるのはどんな時ですか?
   ということで、いかがでしょう

福田 そうですね
   みんなが笑っていればいいので
   美味しいもの食べて
   家族が笑ってる、友達が笑ってる
   それだけでいいです
   もう余計ないろんなことはもう望まなくて
   ただニコニコして生きているというのが幸せです

堺  周りの人が幸せでいてほしいと思うことが多いんですね

福田 そうですね自分だけニコニコしててもむなしいです
   やっぱり、誰かがニコニコしてるのがいいかな

堺  逆に、みんな笑ってるなか一人だけポツンとしてる子がいると・・・

福田 なんか近くに寄りたくなりますね
   何かご用はありますか的な(笑)

堺  少しわかります(笑)
   さて、幸せを感じることをお聞きしましたが
   反対にこの行動は許せないなっていうものがあったりしますか? 

福田 やっぱり自分を傷つけたりですね

堺  自分を傷つける、ですか

福田 自分を貶めたりっていう事
   他人に対してもありますけど
   人を傷つけている人は大体もう内側で自分も傷つけていますから
   その人も本当に生きてさえいればいいはずがいろんなことを考えるから
   そういう行動になっちゃうんだとは思うんですけど
   やっぱり、自分も人も傷付ける行動っていうのは許せない
   というかそれは何か工夫ができるはずなので
   何かできる、しなきゃって思いますね

堺  そうですね
   心理ケアといえばこういうことですもんね。
   でも、人を傷つけないではなく
   先に自分自身を傷つけることが許せないというのが出てくるのは
   特徴が出ている感じがしますね

福田 自分にしてることが人にも
   外にも出てくるってことだからね
   自分に厳しければ人にも厳しいでしょうし
   自分なんてどうせみたいな考え方を持っていると、周りにも、ですね

堺  そうですね・・・

福田 生まれてきた時の感動思い起こせばね
   生まれたくて生まれてるでしょうから
   その原点だけで本当は十分なはずなんですけど・・・
   本来やっぱりまあ自分自身傷つけるというのは嫌なことですからね
   そういう人が一人でも減ってほしいということですね

堺  さっきの幸せを感じる時にみんなが笑ってて欲しいと
   おっしゃっていましたけど、そこに繋がるのかもしれないですね
   ありがとうございます
   さて、福田さん自身にお聞きする最後の問題が
   ちょっとトリッキーな質問なんですけど
   福田さんが、もし、無限のお金、時間、権力を手に入れたとしたら
   福田さんはまず何を成し遂げますか?
   権力を持った福田さんが、一番最初に成し遂げたいところなんですか?

福田 そうですねえ、結局みんなニコニコ生きているような状況というか
   国というか、地球というか
   それが私の目の前に展開されたらいいなと思ってます。

堺  ここはもう一貫して繋がってますね

福田 そうなんです

堺  これが福祉事業とか始めようと思った原点みたいな考え方になるんですかね

福田 そうですね
   難しいことは何も考えてなくて難しいことは要らなくて
   みんながゆっくりできればね
   穏やかにニコニコ暮らしていればいいなと思っているので
   それのみですね

堺  わかりました、ありがとうございます
   以上、福田由美さんについての質問していきました。

福田由美さん自身について話を聞いてきた。
彼女に一貫していたのは「周りに笑っていてほしい」ただそれだけだった。
この優しい心で経営されるフリースクールCCV学園。
いったいどのようなところなのか、話を聞いてみよう。

About me

堺  ではいよいよ、フリースクールの活動について
   お話を伺いたいと思います。
   まず、CCV学園さん名前の由来は
   どんな感じになるのでしょうか?

福田 「クリエイティブ・コミュニケーション・ビレッジ」
   の略でCCVなんですけど
   本当にゼロからイチを生み出すって意味で
   今までのことで何か困りごとがあるなら
   新しい環境とか新しい出会いとか何かを生み出す
   それをコミュニケーションしながら一緒に考えていく
   誰かに何かしてもらうとかってことじゃなくて
   コミュニケーション取りながら一緒に
   コミュニケーションは
   言語のコミュニケーションだけじゃなくね
   いろんなものを通じてコミュニケーションを取りながら
   何かゼロからイチを生み出していけるような
   そういう「村」ですね
   ヴィレッジだから
   そういう集団を作りたいなーと思って付けた名前ですね

堺  ここを「村」にしようと思った理由は何かありますか?
   ほかにも例えばシティとかスクールとかあったと思いますけど

福田 やっぱり原点っていうかね
   生きるって言う原点っていうのはどっちらかというと
   都市よりも学校よりも「村」にあるんじゃないかと思ったんです。
   自然と共に生きて、自然の叡智(えいち)とかも取り込んで
   そして元気になっていくっていう点では村なのかなと思って
   ヴィレッジにました

堺  里山で暮らすような?

福田 ですね

堺  素敵ですねぇ
フリースクールの周りは結構山とか多かったりしますか

福田 そうですね山とか川とかありますね
   海なし県だから残念ながら海がないんですけど
   山がいいです
   最近キャンプの人もたくさん来てくれるようになって
   紅葉も綺麗だしね

堺  そうなんですね
   ありがとうございます
   そんな由来があったんですね
   どんどん次の質問に行きましょう
   CCV学園の一番の特徴は何ですか

福田 特徴・・・そうですね、特徴はあまり勉強しないという(笑)
   代わりに芸術活動ですね
   今ちょうど音楽部がちょっと練習してて歌などやっておりまして
   他にも絵を書いたり音楽したり
   後はそれこそ、お茶とかね
   おかしとか作って芸術と食べ物をくっつけて商売にする
   稼げる高校生とか言ってそんな活動をしていますね

堺  へえ!自分でやってたりするんですか?

福田 そうですね
堺  なんか音楽家さんとか
   画家さんとかが自ら来てくれて教えてくれたりとかそういう感じですね
   俗に言う5教科だとか9教科だとかいった枠は超えて活動しています。

堺  ありがとうございます。
   いちばんの特徴は、勉強をしない。
   代わりに芸術とかそういったほかの活動とか通して
   どんどんクリエイティビティ、つまり創造性の幅を広げていく
   ということですね

福田 そうですね

堺  ありがとうございます
   さて、続いての質問ですね
   CCV学園の立ち上がった経緯を
   さっき一番最初にちらっとお聞きしましたけど
   よろしくお願いします

福田 はい、もともとは教員をしていて
   学校に行けない方たちが増えたという話を聞いて
   家宅を使って居場所を作って
   そこに人がたくさん集まってきてくれて、その後
   そういう子たちの保護者さん達と一緒にNPOを作って
   今はフリースクールと障害者施設と両方になったっていう
   そんな経緯ですね。

堺  そのフリースクールが立ち上がった時
   周りの反応ってどんな感じでしたか?

福田 そうですね
   まあ色々あったでしょうね
   私は生徒達が来てくれるから、必要な人がいたから
   フリースクールを作っていきましたけど
   子供を甘やかすな、とかね
   なんかねあっちに行っちゃうと思うこっちの世界に
   戻れないぞとかそういうのもあったんじゃないかなと
   まあでも私には聞こえてこなかったです

堺  そうなんですね

福田 私の周りで行って欲しいっていう人たちと
   それこそビレッジを作って趣味も兼ねて遊んで
   一緒に遊んでたって感じじゃないかなと思います

堺  周りから欲しいって言う声があったから
   作ったということですね

福田 はい、それがなくなれば私も別に
   やならなかったと思うんですけど
   そこに人がどんどん来るって事は
   必要性があったんだなと思いますね


堺  そういうことだったんですね
   じゃあこのまま次の質問に行きたいと思います
   今までフリースクールを運営してきて
   最もやりがいを感じたことはなんですか?

福田 そうですね、まあ
   子どもたちが育っていくとかそういうことですかね
   あとやっぱり沈んでて
   辛そうだった人たちの表情が明るくなっていく
   そんなところを見る瞬間ですね
   食堂のおばちゃんとか、お客さんが美味しそうに食べてたり
   おいしいねって言ってくれると嬉しいっていうのと全く
   一緒だと思います

堺  なるほど、わかりやすい

福田 何か環境とか何か用意して
   そこで笑顔になってくれるだけ
   ほっとしましたとかなんとかって言ってくれる
   それだけですね

堺  やっぱり利用してくれてる人が
   笑顔になっているっていうのがいいんですね
   では、逆に最も苦労したポイントは何ですか?

福田 そうですねフリースクールだけだったら
   私はあまり苦労せずにやれてたかもしれないんですけど
   障害者施設をやりましょうということで
   そこの代表者も兼ねたということから
   やっぱもっともっと重い大変な方達の居場所も作らなきゃならないし
   後でいろいろと職員さんを抱えるって事にもなるし
   お金の流れも大きくなったりするんです
   そうなると、またそれはそれで会計の専門分野の人が必要だったり
   会社経営の専門知識が必要だったりってなってきますから
   これは、本当にやりたかった未来というよりは
   本来はどっちかって言うと組織によらない
   活動のほうに興味があったので
   苦労しましたね

堺  個人での活動がよかった?

福田 そうですね結局ヴィレッジの活動って
   別に誰の責任とかそういうことじゃなく
   ただ村で生きていくってことなんですけど
   やっぱりNPO化するとね、法人ってなるので
   法人化した時の責任とか義務とか
   その辺は本当に大変ですね
   その責任感に追われる感じがちょっと苦労したところかな
   というところですかね

堺  そうですよね

福田 そんな責任を負うほどの人格ではないのでね
   助けてもらいながらって感じです

堺  そんなことはないでしょう
   それに、助けてもらえるって言うことは
   それが人徳というものなんだと思いますよ

福田 いえいえ

堺  さて、次の質問です
   このいまのフリースクールの運営において
   もっともこだわっているポイントというものがあれば
   教えていただけますか?

福田 そうですねやっぱり稼ぎということよりも関係性です
   多様な人とかかわりますから
   職員さんも多様な方がいらっしゃるし
   外部講師方たちも多様な方がいらっしゃるんで
   その多様性を尊重するっていうところですね
   例えば職員さんが苦手とする部分は違う
   職員さんがやってくれればいいので
   苦手を克服しなさいとかっていうことは
   全く言わないですね

堺  苦手なことはやらなくていいんですね

福田 はい得意なとこだけでやってください
   苦手なことは別の職員さんに
   やってもらうような感じですね

堺  なるほど、全部ができるようにならなくても
   得意なことどうしで補ってやればいいじゃんと

福田 それでやっぱり利用する人も
   全部ができるような人たちではなくて
   割と芸術家肌だったり、天才肌だったりするから
   そこを理解してくれる人であれがいいですよ
   そういう全部ができるみたいな人じゃなくて
   いいですよっていう感じですね

堺  わかりました、ありがとうございます
   さて、続きましての質問です
   ccv学園の今後の展望っていうのがあったら教えてください

福田 そうですね、私は組織によらない
   ヴィレッジ活動みたいなのを広げていきたいので
   かと言って今まで作った組織を
   破壊するわけにはいきませんから
   ある程度維持しつつも
   地域が多様性を受け入れていく
   そうなっていくような
   声かけ言葉かけをしていきながら
   組織は次の世代の人に渡していくっていうことを
   していきたいですね
   組織を渡すというより
   考え方渡していくって言うような
   若い人の方がむしろね
   多様性を尊重するとことかもできると思うので
   そこにスムーズな橋渡しを
   していくっていうようなことですね

堺  地域密着してそのまま地域ごと
   多様性を受け入れる概念みたいなものを
   作ってきたいということですかね

福田 そうですね

堺  地域ごと巻き込めたら、福祉に携わる者としてかなりやりがいですね
   さて、ちょっと変わった質問になるんですけど
   今からフリースクールを立ち上げたいなという人にアドバイスがあったら
   教えていただきたいです

福田 これはもう、自分の情熱とか熱量だけだと思うので

堺  熱量ですか

福田 自分がどれだけそれがやりたいかって言う熱量
   もう一つはやっぱり
   コミュニケーションの力はすごく必要です
   不登校の子を助けたかったら
   元気な人たちとも
   つながっていくことが必要なので
   色んな種類の人たちと
   コミュニケーションがとれる方が
   フリースクールとして存続していけます
   弱ってる人を助けるだけの
   カウンセラーさんだけやるんだったら
   カウンセラーさんだけ
   やればいいと思うんですけど
   フリースクールっていう風に
   持って行くんだとしたら
   やっぱりいろんな人たち
   例えば会社の企業の社長さんともお話
   ができたほうがいいと思いますし
   保護者さんとはもちろんですけどね
   色んな立場の人達と話ができて
   環境を生み出せるような方がきっとやっていける
   存続していけるんだと思うので
   いくらでもうちに来てもらって大丈夫ですので
   いろんなところをみてもらえたらなと思います

堺  今回はコロナでちょっと控えておこうかなっていう
   感じだったんですけど
   また本当に時間作って伺いたいですね

福田 ぜひ、鹿沼市へ

堺  お茶をもらいに行きたいですね(笑)

福田 お茶のみに来てください(笑)

堺  ありがとうございます
   最後にちょっと言い残したというか、語っておきたいというものがあれば
   一言よろしくお願いします

福田 そうですね
   ニコニコ生きていくっていう大切さを全国に
   優しいお茶の時間を広げたいので
   鹿沼の野草のお茶とかも今作ってますから
   紅茶、コーヒー、野草のお茶をもって
   ご招待いただければ
   出張お茶会いたしますので
   よろしくお願いいたします

堺  ありがとうございました

フリースクールCCV学園さんにお話を伺った。
みんなを笑顔にしたい。最初から最後まで「みんなを笑顔にしたい」という思いがあふれていた。このフリースクールから、鹿沼市中に笑顔の輪が広がっていきますように。

改めて、フリースクールCCV学園 代表福田由美さん
今回はインタビューに応じてくださり本当にありがとうございました!

第3回 鈴蘭学園さん 神奈川県相模原市

2022年12月1日掲載

鈴蘭学園 代表中村鳴美さん インタビュー

2022年11月8日 神奈川県相模原市にあるフリースクール
鈴蘭学園さんをインタビューさせていただいた

鈴蘭学園の代表 中村鳴美さん

活発で元気、とても笑顔が素敵な方だ

そばにいるだけで笑顔になれる

そんな中村さんの立ち上げたフリースクール

鈴蘭学園には

人知れぬ数々のドラマがあった

堺  こんにちは、一般社団法人MoreFreely
   というところに勤めています
   堺喜隆です
   よろしくお願いします!

中村 よろしくお願いします!!

堺  早速、簡単に自己紹介をお願いしますね

中村 はい!名前は中村鳴美です
   えっと、歳は秘密です

堺 年齢不詳ということですか?

中村 そうなんです
   一応これ、鈴蘭学園の七不思議のひとつに入っているので

堺 そうなんですね(笑)

中村 そうなんです。すみません(笑)

堺  年齢不詳なので、もしかしたら数百年の時を
   生きておられるかもしれませんね(笑)
   ありがとうございます



中村 あとは、趣味なんですけど、いろいろやってきました
   いろいろやっては見たんですけど、長続きしないんです
   現在趣味っていったら、あんまりないんですよね。
   だから、仕事が趣味って言うんですけどこう答えると
   周りからはちょっと嫌な顔されますね

堺  そうなんですね
   でも本当にやりたいことを貫いてきた人は
   趣味と仕事が一緒になるような気がしますよ

中村 そうなんです
   フラメンコとかもやってましたけど
   それも仕事の繋がりできればってところもありましたし
   どうしても仕事と結び付けちゃうんですよね。
   なので、趣味は多趣味とでもしておいてください(笑)

堺  多趣味ですね わかりました(笑)



中村 はい、自己紹介はこんな感じですかね



堺  はい、ありがとうございます
   ではこのまま次の質問に行きたいと思います
   中村さんはちいさなころ、どんなお子さんでしたか?



中村 これもね、スタッフのみんなにも話しているんですけども
   私はちっちゃいころは本当に人見知りが激しくてね
   全然外にも出られない

堺  ほお

中村 なんてことは全然なくてね
   その逆です、見ての通り天真爛漫です

堺  まあそうですよね(笑)

中村 親にしてみたら、食事の時一番大変だったんじゃないかな
   ご飯をひとくち口に入れたらもぐもぐしながら家の中を一周して
   食べ終わってまた帰ってきて二口目食べて
   また一周してっていうのを繰り返してましたから
   食事にすごく時間のかかる女の子でした

堺  食事中に家の中を遊びまわってしまうんですね

中村 はい、昔の古い家屋でしたから
ふすま全部開けて食べながら遊びまわってました

堺  こどもの頃からずっと元気だったんですね
   もう健康で羨ましいです(笑)



中村 ありがとうございます!



堺  こんな感じでこどもの頃から元気だった中村さん
    そんな中村さんでも何か苦手なことや
    許せないと思うことはあったのでしょうか?

中村 苦手ねえ
勉強はやっぱり苦手だったのかな

堺  そうだったんですね

中村 さっきも言ったように
   食事するときも走り回ってるくらいだから
   椅子に座ってられない

堺  なるほど

中村 そしてね、なんかできちゃうのよ、いろいろとやってみると
   でも先生に先を教えてって言っても、みんなのペースがあるから
   そうも言えなくて
   学校に行くことは好きだったんですけど
   授業に対してはちょっと苦労したかな



堺  勉強が苦手だったというより
   勉強のために座っているのが苦手だったんですね



中村 まさに『窓際のトットちゃん※』みたいな
   今の子は知らないかなあ
   あの中に出てくる子みたいな感じで
   座っているってことが苦手だったかな

堺  ありがとうございます
   さて、これを聞いたらいっぱい出てきちゃいそうなんですけど
   逆に、好きなこと
   幸せを感じることは何ですか?



中村 やっぱり自分がやっていることですね
   私は常にやることに対してプラス思考なんでね
   仕事も好きだし
   何かやるとなんでも好きになっちゃうんですよね
   後は、新しいことかな
   やったことないことが前に進んでできた喜びとか
   そういうものも好きなので
   もちろん既存のものをちゃんとやるのも好きですけど
   新たなものに挑戦するっていうのはやっぱり好きかな

堺  試行錯誤しながらいろいろやるその過程がいいですか

中村 うんうん、なんか、好きなことだからやるっていうよりも
   自分がやっていることがどんどん好きになっていくって感じ
   それも一人でやるってわけじゃなくてね
   いろんな人がかかわりながら
   ひとつの大きなものを作っていけたりすると
   幸せを感じますよね

堺  今までたくさん挑戦されてきたということで
   たくさん失敗もあったと思いますけど

中村 はい、もう失敗ばかりですよ

堺  挑戦の数だけ失敗がありますからね

中村 そう、たくさん失敗してますからね
   笑っちゃいますよね
   昔は失敗して落ち込むこともあったけど
   今はもうハッハッハで終わっちゃう(笑)

堺 そうなんですね(笑)
  こういう心持って今フリースクールに通っている
  子どもに伝えたりしているんですか?



中村 そうですねえあんまり
   失敗してもいいんだよなんてのはあんまり言わない
   言わないで私自身の失敗を見せる



堺  たしかに、失敗してもいいだよって口で言っても
   なんか、怒らないから言ってごらんっていうのに近いものを感じますよね
   絶対ウソだろみたいな



中村 そう、だから一緒に現場入ってね
   現場で一緒にやって、子どもたちになんか違うよって言われたら
   あっすみません、って感じでね
   それがやっぱり子どもたちが学んでいく
姿なんじゃないかなって思ってます



堺  まさに対等ですね
   指導者という立場だとどうしても上からに
   なってしまいがちだと思うんですけど
   なにか対等の秘訣ってあるんですか?



中村 ゲームとか一緒にやるんですけど
   大人だからって手を抜かない
   で、負けたら悔しがる
   そういうことをしていると、子どもはちゃんと答えてくれますね

堺  ありがとうございます
   ではこのまま次の質問行きましょう
   中村さんの夢は何ですか?
   そしてその実現のためにどんなことをしていますか?
   どうでしょう?

中村 2つあるんですけど、ひとつはテレビに出ることですね
   ネットで動画に出るっていう手もあるけど
   やっぱりこういうのってみたい人しか見ないじゃないですか
   だから、テレビに出演してみたいな

   もうひとつは、今鈴蘭学園を大きくしている途中なんですけど
   今の建物がね、老朽化してきてて
   出来れ新しい建物を建ててあげたいなって思ってます。それが夢です

堺  なるほど、テレビに出たい、
   そして建物を大きくしたい
   どちらも一筋縄ではいかないですが、大きな夢ですね
   私達にも何か手伝えることがあれば言ってください

中村 ありがとうございます

中村さんはかなりポジティブな方だった
しかし、だからと言って元気であることを
人に押し付けるようなことはせず
そっと寄り添う優しさも持っている
中村さんはなぜフリースクールを立ち上げようと
思ったのだろう?

※ 「窓ぎわのトットちゃん」1981年に講談社から
   出版された黒柳徹子による自伝

堺  というわけで、ここまで代表の中村鳴美さん自身について
   お聞きしていきました
   ありがとうございました
   ではここからは、いよいよ
   フリースクール鈴蘭学園の活動について
   お聞きしていきたいと思います

中村 よろしくお願いします

堺  ではまず、鈴蘭学園の立ち上げの経緯について
   お聞きしたいと思います
   鈴蘭学園の立ち上がりはどんな感じだったのか
   その歴史についてお聞きしましょう

中村 鈴蘭学園の立ち上げは今から15年前になります
   きっかけになったのはさらに3年前
   渋谷にフリースクール高崎学園というところがあったんです
   日本で最初にフリースクールを立ち上げた
   高崎先生という方がおられて
   そこで心理カウンセラーの研修をさせていただいていたんです
   ある時ふと、高崎先生に
   「フリースクールって私でもできますか?」って聞いたら
   「誰でもできるよ」って返ってきたんです

堺  まだフリースクールが全然なかったころですね
   それがきっかけで?

中村 いえいえ
   そんなこと言われても、私にはなーって思ってたんです
   それが研修終わりの頃になって
   たまたまある一人の中学3年生の男の子を心のケアずっとしてて
   その子がやっぱり、高校に行くって言いだしたもんだから
   最初は人の前でしゃべることもできなかった子が
   関わっていろいろできるようになって
   そして進学したいって言って
   無事に進学を決めたんですよ
   進学先も決まったってことで、いよいよフリースクールを
   卒業することになりまして
   そしてその卒業日がちょうど私の研修最終日と同じだったんですよ

   一緒にフリースクールから帰る最後の電車に乗って
   その子とお話してたんです
   そしたらその子が将来はフリースクールの先生になりたいって
   みんなが僕を一生懸命支えてくれた
   だから僕は先生になるために頑張って勉強して
   大学に行くよって言うんです

   でもこの子がフリースクールの先生になるためには、
   フリースクールが無かったらなれないじゃないかと

   だったら私がフリースクールを立ち上げようと
   なったわけです

堺  すっごいドラマチックですね!

中村 はい、ドラマみたいでした(笑)

堺  ありがとうございます
   そこからもう15年続いてるわけですが
   その子の夢はかなったのでしょうか?

中村 その子はこなかったですね
   違うフリースクールに行っていればいいと思いますが
   今はもう28、30近くになりますから
   お声かけてくれればうれしいかなと思います

堺  もしかしたら、自分でフリースクール
   立ち上げちゃってるかもしれないですね

中村 そうですね
   そのためにもテレビに出たいんですよ

堺  確かに、それはテレビに出たいですね!
   このドラマはまだ続いているんですね

中村 そうです、これは
   続きがあるドラマですよ

堺  この先の展開が楽しみです
   さて、こんなドラマチックな立ち上がりの鈴蘭学園さん
   いったいどんな特徴のフリースクールなのでしょうか

中村 子どもたちがゆったりと過ごせる場所です
   そして、子どもたちの向こう側にある家族の笑顔のために
   なんてことも心掛けて
   来ていただいた皆さんが気軽に相談できる
   そんな特徴があるかなと思ってます

堺  ありがとうございます
   ホームページ等みせていただくと
   「心のよりどころ」というキーワードが
   ちょくちょく出てきているのですが
   この言葉はどんな経緯で生まれたのでしょう?

中村 まあ私がカウンセラーなこともあって
   心のケアもしつつ、拠り所として
   来られるのが一番だろうって考えですね

堺  ありがとうございます
   こんな感じで心のよりどころとして立ち上がっていった
   鈴蘭学園さん
   立ち上げは15年前
   その時の周りの反応ってどうでしたか?

中村 昔は今みたいにフリースクールってなかったですから
   子どもが学校に行かなくなるとか
   フリースクールに子どもを取られるとか
   そういったマイナスのイメージでしかなかった記憶があります

堺  そうだったんですね
   今ではやはり変わりましたか?



中村 今でもやっぱり管理職の先生なんかでは
   認めないっていう方は多いですね
   でも少しずつ、今と昔は違うって理解してくれている
   人が増えてきて
   今と昔は違うんだよって変えようよって動きを作ってくれる人も増えました。

堺  ありがとうございます
   ちなみに鈴蘭学園さんは神奈川県の学校・フリースクール等連携協議会
   というものに加盟されているとのことですが
   これはどういったものなのでしょうか

中村 これは、要は不登校の子どもをどうやって家から出していくんだろう
   っていう話し合いをする場所ですね

堺  ここを起点にして、学校とのつながりとか、
   協力ができるようになったのですか?

中村 そうですね
   神奈川県は20年くらい前からフリースクールと
   学校の連携を進めてましたからね。

   東京はここたしか、5年くらいでしょ
   なので神奈川県とフリースクールは結構共同して動けていますよ。

堺  そうなんですね 、東京もこれから進んでいくとよいのですが。
   では続いての質問です
   鈴蘭学園さんの名前の由来は何になりますか?

中村 これもドラマがあるんですけど
   立ち上げようと思った1年前ですね
   やるかどうか悩んでたんですよ
   実家にいた時に、母親にフリースクールを
   立ち上げようかと悩んでるって話をしたら
   「いいんじゃないの!」
   って言ってくれたんです
   その時、母ががんで、もう余命半年って言われてたんですね
   なのでこれはもう絶対に母が生きているうちに作ろうと
   思ったんですね
   それが6月7月ぐらいだったのかな
   うちの実家の庭に鈴蘭の花がいっぱい咲いてたんですよ
   この鈴蘭は母が嫁いできたときに母が持ってきた球根だったんです
   鈴蘭って毎年花が咲くんですよね
   根っこは枯れることはなくて
   それが凄く可憐でね
   持ってきた母への思いと、強くてきれいな鈴蘭の名前を取ろうと
   それで鈴蘭学園になったんですよ

堺  ここにもドラマがあったんですねぇ

中村 まあ、母はそのあとの10月に亡くなってしまって
   結局私の鈴蘭学園を見ることはなかったんだけど
   母が残した遺産というかね
   自分に保険をかけててくれたみたいで
   それを全部つぎ込んで鈴蘭学園ができました

堺  本当に素敵なストーリーですねえ
   ありがとうございました
   さてそんな素敵なストーリーを持つ鈴蘭学園さん
   現在のフリースクールとしての一番の特徴はなんでしょうか?

中村 特徴って色々あるんで、なかなか絞れないんですよね
   うーん、なんだろ
   ちょっと最後に回してください(笑)



堺  わかりました(笑)
   たくさんありすぎると絞るのが大変ですよね
   では次の質問に行きましょう
   鈴蘭学園さんは15年間運営を続けてこられたとのことですので
   たくさんの苦難があったと思います
   その中で一番苦労したところはどんなところでしたか?

中村 そうですね、やっぱり立ち上げ当初に
   利用する子どもが集まらなかったことですかね
   昔はチラシ配ったりいろいろやって
   でも、学校なら無料で通えるのに
   フリースクールわざわざなんで通わせないといけないの?
  なんて言われました。

堺  やはりまだまだ認知されていない時代ですからね

中村 はい、最初は不登校の子ではなく
   非行傾向の子を受け入れていましたよ
   少年院から出てきた子を3人受け入れてというスタートでしたけど
   途中でみんな各々の道を歩いていきましたね
   そのあとようやく不登校の子に認知されるようになって
   って感じでした。

堺 ありがとうございます
  では、逆に一番やりがいを感じる
  よかったなと思うのはどんな瞬間ですか?

中村 よかったことですか
   うちに戻ってこないことですかね

堺  戻ってこない?

中村 だいたいうちは中学生の受け入れが多くて
   先の進路は進学になることが多いんですけど
   誰も進学した後
   「やっぱりだめだ、また不登校になっちゃった」
   って戻ってこないの
   15年間やって戻ってきた子は1人もいなかったですね

堺  え、それはすごいですね!?

中村 はい、例えば違う高校に変えたいんだ
   みたいな相談はあるんですけどね
   後、暇なんで、みたいな理由でくる子はいますけど
   でもまた不登校になっちゃったっていう子はいないかな
   これがやりがいですよね
   ちょっと寂しくはあるんですけどね

堺  便りはないのはなんとやらといいますが
   まさにそうですね
   ありがとうございます
   では、続いての質問です。
   鈴蘭学園さんの一番のこだわりはなんですか?
   ということで、いかがでしょう?

中村 今年15年を記念して、私パンフレットを作ったんですよ
   この中にこだわりが書かれているので
   ちょっと読み上げていいですか?

堺  どうぞどうぞ

中村 では

About me

「活動を展開していく中で
私たちは教育・福祉・心理をそれぞれ交えた
支援の方法を提供することで
誰からも束縛されない
自由な時間の中で
未来につながる場所をつくっていきたいと
考えています」

中村 この、教育・福祉・心理これを
   交えてそれぞれ支援を提供していく
   っていうところがこだわりです

堺  三位一体の支援体制を作る
  これがこだわりなですね

中村 はい
   今は医療も入って四体制になりつつあります

堺  そうなんですね
   具体的にはそれぞれどんな特色があるんでしょう?

中村 フリースクールっていえば、文科省になるので
   基本は教育
   2年前に発達障害の子を受け入れるために放課後デイサービス
   を立ち上げましたのでこちらが福祉
   心理に関しては、カウンセラーさんを外部から呼んで
   月に一回親御さんやお子さん向けのカウンセリング
   をやっていたりもします
   精神疾患なども関わっているので
   医療機関との連携も取りたかったんですが
   やっと今度、医療機関とも連携が始まるところなんです

堺  4つの連携をとった支援
   素晴らしいこだわりを聞かせていただきました。
   続いて
   鈴蘭学園さんの今後の展望をおきかせください
   これからどんなことをしていくのでしょうか。

中村 15周年記念で作ったパンフレットにあるのですが
   不登校、引きこもりやいじめ、家庭の問題や、非行
   そして障害など、様々な生きづらさを抱えている
   本人、その保護者の方が
   鈴蘭学園を利用することで
   自信を取り戻すきっかけとなり
   楽しい日々を取り戻す瞬間として
   今後も活動を展開していくことが
   できれば幸いです。

   このようなことを望みます。

堺  これは先ほど言っていた
   一度来た子どもが戻ってこない
   十分に自信を取り戻していける
   そんな場所にしたいという事でしょうか

中村 そうですね
   出ていった子どもたちと社会をつなげていけるような
   そんな場所を目指いしています

堺  ありがとうございます
   では最後の質問です
   中村さんはフリースクールを15年経営されてきたとのことですが
   これから新たにフリースクールを経営したいという方に
   アドバイスがあればお願いします

中村 アドバイスですか
   フリースクールを立ち上げてほしいとはすごく思います
   この15年で立ち上げたいって人もたくさん相談しに来てくれました。
   でも、立ち上げたけど前に進まない
   どうしても続かないことがありました。
   何かが欠けてる、これは
   金銭的なことが多いんですよね
   そして後継者の育成がなかなか難しい
   この二つをどう解決するのかを
   念頭に考えなってアドバイスしています

堺  金銭面と後継者ですか
   これに対してどんな対策ができるのでしょう?

中村 フリースクール1本でやるのではなく
   学習支援とか、電話相談事業とか、放課後デイとか
   そういったものを組み合わせていくことを勧めています

堺  ひとつだときついのでいろんな事業と
   組み合わせましょうということですね

中村 そうです
   実際神奈川県内のほかのフリースクールも存続しているところは
   みんなほかの事業と組みあわせているように見えますね


堺  これから国などからも支援が増えるといいのですけどね
   ありがとうございます
   これでお聞きしたいことはすべてになりますが
   ひとつまだでしたね
   鈴蘭学園さんの特徴は何でしょうか?
   最後にこちらをお聞きしましょう

中村 特徴ですね(笑)
   いちばんの特徴は、楽しく遊ぶことですね
   うちのフリースクールは
   ボードゲームをみんなでやる
   これが主な活動です
   こうやって遊ぶことから学びを得ていく
   先に入った子が、ルール教えたりとか
   勝ったり負けたりとか
   そういった活動から学べる事が
   うちの一番の特徴なんだろうと思っています

堺  きれいにまとめていただきありがとうございました
   遊びを通して学ぶフリースクール
   鈴蘭学園さんでした
   インタビューありがとうございました!

中村 ありがとうございました!


たくさんの人の想いが込められた
フリースクール鈴蘭学園
このフリースクールが生み出す
温かな輪はどこまで広がってゆくのだろう

これからも鈴蘭学園の活動を見守ってゆきたい

改めて、鈴蘭学園代表 中村鳴美さん
インタビューに協力していただき、ありがとうございました!

第4回 アンガージュマンよこすかさん 神奈川県横須賀市

2022年12月15日掲載

11月15日 神奈川県横須賀市にあるフリースクール
「アンガージュマンよこすか」の代表島田さんにインタビューを行った。
島田さんは温かみのある印象の男性だ。
全てのものを受け入れてくれそうな器を感じるが
決して折れない芯も感じる。
不思議な方だ。
全部で13問の質問にお答えいただいた。
果たして、どのような返答になるのだろうか。

堺  一般社団法人MoreFreelyの堺です
よろしくおねがいします

島田 アンガージュマンよこすかの島田です
よろしくおねがいします
アンガージュマンよこすかでは
設立にかかわったわけではないんですけど
開設した当初くらいから
ボランティアとしてかかわっていました
今では代表をしています

堺  今回はインタビューをお受けくださり
ありがとうございます!
代表の島田さんご自身について
聞いていきたいと思います
早速、質問をしていきましょう

―Q1 自己紹介をお願いします―

堺  ということで
まず初めに自己紹介をお願いします
現在どのような活動をされているのか
趣味など、教えてください

島田 現在はアンガージュマンよこすかの
代表をしています
もともと東京でサポート校の講師をしていたので
不登校の子どもとは
かかわりがありました
そこから地元でフリースペースをやっていたので
ボランティアとして参加しました

堺  東京で活動をしていた後
神奈川へボランティアとして
かかわっていったんですね

島田 神奈川にはたくさんこういう
不登校支援施設がありますからね
老舗がたくさんあります

堺  アンガージュマンさんも
2004年設立ということですから
もう老舗に入ると思いますよ

島田 確かに
ずっと県内では後発で
新参者な感じがしたんですけど、
ずいぶん長くやっていましたね

堺 もう20年くらいになりますね

島田 はい

堺  ありがとうございます
島田さんの現在の活動について
お聞きしていきました
次の質問に行きたいと思います

―Q2 島田さんは小さなころはどんなお子さんでしたか?―

堺  というわけで第2問です
いかがでしょうか

島田 そうですね
はっきり覚えているのが
幼稚園に入園するとき
お母さんと離れたくなくて
泣きついてて
園長先生に担がれて行った記憶があります

堺  園長先生直々に担いでもらったんですね

島田 はい、直々に(笑)
でもなじめなかったですね
どこかぽつんと
集団から外れたところにいた
記憶があります
新しい環境に慣れるのに
抵抗感が大きいんですよね

堺  変化に慣れるのに時間がかかるんですね

島田 まあ、小さい小学校とかで
クラス替えがなくて
ずっと同じ小学校だったりしたら
それはそれで苦痛だと思いますけどね

堺  それはそうですね
さて、そんな子ども時代を
過ごした島田さんなのですが
大人になった今でも
苦手だな、許せないなと
感じることはあるのでしょうか?

―Q3 苦手なこと、許せないことはなんですか?―

堺  いかがでしょうか?

島田 やっぱり、集団に入っていく
というのは苦手意識ありますよね
1対1で話すなら多少の緊張感はありますけど
まだできます
でも集団に入っていくのが・・・

堺  例えば、宴会みたいな場ですかね

島田 そうですね
キライなわけではないんですけど
誰に話していいのかわからなくなる
苦手ですね

堺  なるほど
ちなみに、許せないことの方はありますか?

島田 これいちばん難しいかも
基本許せないことってないんですよね
しいて言うなら
許さないという行為が許せないですかね

堺  許せないという行為が許せないんですね

島田 はい、いいじゃんそのくらい許そうよ
となります
人間ミスはあるから許したいし
自分も許されたいじゃないですか
ネットの誹謗中傷とかは
特に見てて許せないですね

堺  そうですね
ネットの誹謗中傷は近寄らないが吉です
でもこの立場になると
誹謗中傷に巻き込まれることもあるのではないですか?

島田 そうですね
自分に言われたことはもう流せばいいけど、
団体として言われたことはちょっとね
もちろん受け止めるべき声もあるのでそれは
しっかり受け止めるべきだとは思いますけど
納得いかないものもちらほら来るので
これに関しては、ヤダなーって思いますね

堺  ありがとうございました
さて、苦手なことを聞いていったので今度は逆に
好きなこと
幸せを感じることについて
お聞きしていきたいと思います

―Q4好きなこと、幸せを感じることは何ですか?―

堺  いかがでしょうか?

島田 まあ、今の子との逆ですね
許しあえる関係というか
そういうのは心地よく感じます
団体としては、この場所に
いいなって思いながら来てくれるのが
嬉しいと思う
後は、この町が凄くいいので
町の雰囲気というんですかね
言葉では言い表せない部分
感じるものが凄く居心地がよくて大好きですね

堺  今住んでる場所が好きと
言えるのはいいですね

島田 これはほんとに、どこか外回って
帰ってきたときのにおいというかね
家に帰ってきたなーって感じがして
大好きですね
それに人の距離感もいいんですよね

堺  そうなんですね
こう聞いてみると横須賀に
行ってみたくなりますね(笑)

島田 でもね、横須賀だけじゃなくて
こういうこじんまりした商店街は
どこもこんな雰囲気だと思いますよ

堺  まあ、そういう商店街自体が
少なくなってしまいましたからね

島田 そうそう
うん、脱線してますね

堺  はい、町の話になっちゃいましたね(笑)

―Q5 島田さんの夢は何ですか?―

堺  というわけで、気を取り直して
いかがでしょうか?

島田 僕の夢は
今まで言ったことが全てですかね
人間関係を続けていくこと
例えばアンガージュマンの魅力は
この地域のバックグラウンドありきなんで
町がなくなると
全くなくなるわけではないけど
存在意義が薄れてしまう
だから、商店街の役員とかもやっています
アンガージュマンを守るためにも
町の雰囲気を守ることが大事ですからね

堺 町を守ることと
アンガージュマンを守ることが
表裏になっているんですね

島田 そういう感じです

堺  ありがとうございました
というわけでここまで
島田さんご自身についてお聞きしていきました
ありがとうございました

島田 ありがとうございました

島田さんはのんびりとしていて優しい雰囲気の人だ
島田さんの生きる街の雰囲気や今までの生きざまが
きっとこの人の温かい人格を作り上げてきたのだろう
優しい島田さんの作るフリースクールは
いったいどんな場所なのだろう

―Q6 アンガージュマンよこすかの立ち上げの経緯についておしえてください―

堺  最初にちょっとお聞きしたんですけれど
立ち上げに直接かかわったわけではないとのことで
何か伝え聞いていることはありますか?

島田 横須賀市の教育委員会が
適応指導教室を立ち上げたのが1998年ごろ
その教室に集まってくる親御さんたちが
自助グループを立ち上げたらしいんですよね
不登校の子どもたちを高校に進学できるように
社会に進出できるように不登校支援を初めて
いろんなところから情報を集めたものを
来場者に配布していたんですね
そこから相談会をはじめて
週に一回親御さん同士が集まって
それが母体となって
この町の中に居場所を作ろうとなり
子どもたちが安心して通えて
親も話し合いができる場所をということで
立ち上がったという経緯です

堺  自助グループから始まったんですね
もととなった団体も考えると
結構歴史がありますね

島田 国が不登校支援の声を上げて
それが1998年だったと思います
そこから動き始めた感じですね

堺  ありがとうございます

―Q7 アンガージュマンよこすかの名前の由来は何ですか?―

堺  続いての質問こちらです

島田  アンガージュマンっていうのが
フランス語で社会参加という意味です
設立時に投票で決まったそうなんですが
世代的に学生運動の終わりぐらいなんですよね
なのでこの世代では共通言語だったんですよ

堺  そういう由来だったんですね
まさかフランス語とは

島田  団体としても子どもたちにも
社会参加を促していこうというものですね

堺  ありがとうございます

―Q8 フリースクールとしての一番の特徴は何ですか?―

堺 いかがでしょうか?

島田 設立当初は学習支援とフリースペース
両方やっているのが特徴でした
当時のフリースクールは
学校的な要素をどんどん
排除していこうという
思考が多かったのですが
両立しているのは特徴的でした
今では当たり前なんですけどね
後は、のんびりしているところですかね

堺  のんびりですか

島田 そうですね、なんかまったりしてます
家の茶の間みたいな感じです
畳のスペースがあって
そこでゴロゴロしたり
のんびりしたり
そういうフリースペースです

堺  そうなんですね
のんびりしているところが
特徴ということでした
ありがとうございます
続いての質問です

―Q9 アンガージュマンよこすかを運営していて、苦労したことはなんですか?―

島田 やっぱり、存続の危機が
ずっと続いてきたこと
じゃないですかね
「お金がない」
どのフリースクールもそうでしょうけどね
お金以外は大体そろうんですけどね
うちだけでなくて、みんなでしょうね

堺 そうですよね
国からの支援もそんなに手厚くはないですからね

島田 お金に関してはどこも支援がないですからね
国も、自治体も
補助金などを何とか探してはお金を工面して
という感じですね

堺  ありがとうございます
苦労したところを聞いていきましたが
逆にやっていてよかったことはありましたか?

―Q10 フリースクールを経営していて、うれしかったエピソードは何ですか?―

堺  どうでしょう?

島田 やっぱりね
子どもたちが自分らしさを
見つけた時ですね
元気である必要はない
と思ってるから
20代とかになって
自分らしさを見つけて
何とかやってる姿を見れた時とか
やっててよかったなと思います
逆に卒業したっきり全く連絡がないのは
凄く心配

堺  まあ、便りがないのは
元気の証拠と言いますが

島田 そう、信じたいね

堺  やはり訪ねてくれる子がいると
嬉しいものなのですね

島田 そうですね

堺  では、続いての質問です

―Q11 アンガージュマンよこすかさんの一番のこだわりは何ですか?

堺  どうですか?

島田 こだわりがないのがこだわりかな
相手との関係で
いろんなことが起きるけど
受け入れるというか
受け止める
そんな経験ができるように
いろんな人に出会ってほしいなって
思いますね

いいこと言いすぎたな
うん、まったりするのがこだわりかな

堺  やはりまったりなんですね(笑)
なんだか、自然の野生動物みたいな
まったり具合ですね

島田 そう、やるときはやるんだ
ここはお休みをする
休み終わったら
狩りに行ったりするけど
ここにいる間は
のんびりしてくれたらいいと
思っています

堺 ありがとうございました
ではのんびりが特徴の
アンガージュマンさん
これからどのような展望がありますか?

―Q12 今後の展望を教えてください―

島田 ほんとに今言った通りで
のんびりをひたすら続けていく
あとはこの地域を今までの良さを
失わないように
何らかの活動をしながら
地域と一緒になって活動していけたら
そう思います

堺  地域と密着しつつ
この、のんびりを守っていきたい
と言いうことですね

島田 はい

堺  ありがとうございました
では最後の質問に行きましょう
ちょっと変わった質問になります

―Q13 これからフリースクールを立ち上げたいと思う人にアドバイスをお願いします―

堺  いかがでしょうか

島田 僕のところにも相談に来るんですよね
みんなにやめなさいって言ってます(笑)

堺  おや?(笑)

島田 まあ止めてもやるっていうので
お金の面ですね
ずっと苦労することになると思うので
それは覚悟しておきなさいと
しっかり収入元は確保しておく

堺  2足の草わらじを履いておけ
ということですね

島田 あとは、こつこつやるしかない
時間かけてしっかりやって
地道にやっていけば
支援者が増えていくから
ド派手にやると
風呂敷広げると
閉じられなくなるから
お勧めしないかな
あとは、自分で立ち上げるより
すでにやっているところに
丁稚奉公(でっちぼうこう)にいくと
いいんじゃないかな

堺 なるほど
とにかくコツコツ、じっくりと
少しずつ試していくのがいいんですね
ありがとうございました

島田 はい

堺 以上でインタビューは終了です
本日はありがとうございました!

島田 ありがとうございました

アンガージュマンよこすかというフリースクール。
神奈川県の古き良き町である横須賀にのんびりと
しかし、しっかりと根を張る子どもたちの大切な居場所であった。
この素晴らしい景色が
いつまでもいつまでも続いていきますように。

今回は、インタビューを受けてくださり
本当にありがとうございました!

About me

第5回 つくば市学び推進課の皆さん 茨城県つくば市

フリースクールへの取材を行う過程で、私たちMFグループは少し面白いフリースクールに出会った

通常、フリースクールは民間の団体であり、自治体や行政などの支援は受けられないものだ
しかし、そのフリースクールは、市からの委託を受けて経営をしているという
いったいどのような経緯があったのだろうか

残念ながらそのフリースクールの職員さんにお話を聞くことは叶わなかった
ところが、委託元である市の職員さんにお話を伺うことができた

「教育は学校でのみ行うべき」

そのような考えからいち早く抜け出し、フリースクールという形態に可能性を見出す
先進的な自治体の名前は

「つくば市学び推進課」
である

つくば市役所学び推進課の職員さんを代表し
東泉さんにインタビューをお受けいただいた



堺  MFの堺です、よろしくお願いします!

東泉 つくば市学び推進課を代表して
答えさせていただきます
東泉です、よろしくお願いいたします。

堺  よろしくお願いいたします
早速質問に入らせていただきたいと思います
まず、東泉さんご自身についてお聞きしていきたいと思います

東泉 はい

ー好きな食べ物はなんですか?ー

堺  というわけで最初は好きな食べ物です

東泉 好きな食べ物は、チョコレートで
お願いします

堺  おお、甘いもの
いいですねぇ
ちなみに、チョコレートの
どんなところが好きですか?

東泉 あの苦味と甘さの絶妙な
バランスが好きですね

堺  ちなみに、ビターチョコからホワイトチョコまで
いろいろあると思うのですが
どのチョコが一番好きですか?

東泉 86%ですね

堺  おお、渋いですね笑

東泉 ありがとうございます笑

ー小さな頃はどんな子供でしたか?ー

堺  今では86%のチョコを食べている
東泉さんですが、小さな頃は
どんなお子さんだったのでしょうか?

東泉 自己評価なのでよくわからないですけど
普通だったと思いますよ

堺  普通だったんですね
順当に言ってという感じですか?

東泉 そうですね、大きな困ったこともなく
もちろん小さなことはいっぱいありましたけどね
普通でしたね、面白くない回答ですみません

堺  いえいえ、普通が1番ですよ

ー現在のお仕事に携わるようになった経緯は?ー

堺  大きな困りごとなく順当に育った
東泉さんですが、どうして
今のお仕事に携わるようになったのでしょう?
よろしくお願いいたします

東泉 実はわたしは元教員でして
3年前にこちらの方にお世話になっています
大学も教員養成の方に進んでいました

堺  教育学部のようなところですね

東泉 はい、どこの教育委員会も
同じようなものだと思いますが、
この、学び推進課という場所は
教員だった人と役所の人が
混ざって一緒に仕事をしている
そんな部署になるんですよ

堺  そうなんですね
ありがとうございました
というわけで、まずはお答えいただく方の
人格と言うか、人となりについて
お聞きしてゆきました
ありがとうございました

東泉 ありがとうございました

行政へのインタビューというのは
初めてである
少々緊張してしまっていたのだが
学び推進課の人たちは
こちらの質問に対して
誠実に回答してくれている
そう感じた
ここからいよいよ事業内容
について聞いていこうと思う

ーつくば市学び推進課とは、どのような活動を行う部署なのでしょうか?ー

堺  では改めて、つくば市学び推進課の皆さん
そして、東泉さん
よろしくお願いいたします

東泉 よろしくお願いいたします

堺  では早速、つくば市学び推進課の
内情についてお聞きしていきたいと思います
まず、学び推進課、と言うと、普通よく見かける
市民課、のような名前とは違うように感じますが
普段はどのような業務をされているのでしょうか?

東泉 そうですね、つくば市内には
45の学校があり、それぞれ
学校教育を進めてもらっているわけなんですが
追っかけての助言であるとか
支援といったことをしているのがうちの
業務というふうに考えてもらえればと思います

堺  そうなんですね

東泉 はい、それに加えて
学校教育のトップは、国
つまり文部科学省なんですが
そこから出た通達は県を通り
市を通り、そこから学校へ届く
という流れになります
この国からの指示を学校さんへ
お伝えするのも我々の仕事になります

堺  学校からの支援の要求に応えつつ
国からの指示を伝えていく
そういった間をとり持つ役割に
なるんですね

東泉 はい

堺  ありがとうございます

ー民間のフリースクールへの委託事業を始めたきっかけはなんですか?ー

堺  続いての質問です
つくば市学び推進課の活動として
民間のフリースクールへの
委託事業を行っているとのことですが、
どのようなきっかけでこの事業を
始めることになったのでしょうか?

東泉 つくば市では45校
ざっと2万2千人くらいの子どもが
おりますのでどうしても
一定数の不登校児童生徒がおりますので
そういった子どもたちの
学びの受け皿といいますか
そういった場所を確保して
行かなければならないんです
しかし、どうしても
うちの課だけでは難しい
なので、もともと民間で
フリースクールをやっていたところなら
そういった子供達への支援ノウハウが
あるはずだということで
委託をして、支援をしている
ということになります

堺  そうなんですね
この委託事業はもう
国からの指示などではなく
つくば市独自の活動という
ことになるのでしょうか

東泉 そうですね
国の指示というのは無いかな
と思います

堺  ありがとうございます
自治体から民間の
フリースクールに委託
というのがあまり無い事例でしたので
注目しているところです

ー民間のフリースクールへの委託を行い、どのようなことを達成できましたか?ー

堺  それでは続いてお聞きして
いきたいと思います
フリースクールへの委託事業を
通じてどのようなことを
達成することができましたか?

東泉 フリースクールを選んでくれた子ども
というのは、学校へ行けなくて
そちらのフリースクールの方へ
いっているわけなんですが
そういった子供達が、学校に
行かなくても
社会的に成長できる
そんな居場所の提供はできたのかなと
思います
また、実際に支援を行うことで
こういった子どもたちに
どんな支援をすれば効果的か
子供達が
どんな支援を望んでいるのか
そういった部分が見えてきたのは
良かったんじゃ無いかなと思っています

堺  試してみて
必要とされている需要というか
そういったものがわかったと
いうことなんですね
ところで、フリースクールに
委託を行うにあたって
どんなフリースクールに委託する
といったルールのようなものは
定めたのでしょうか?

東泉 細かいところまでは決めませんでした
目標としては、子どもたちを支える
社会的自立に向けた支援を行うというところ
なので、そこだけは共有させてもらいましたが
こっちから細かいところまで口出し
するとかえってうまく行かないのかなと
思ったので

堺  じゃあ、本当に大切なところ
だけ共有したらあとはお任せに近い形
だったんですね
こうやってフリースクールと力を合わせて
自治体が子どもの支援にあたる
という動きをあまりみなかったので
この動きが全国に広がってほしいと思います

東泉 そうですね

ーフリースクールへの委託事業でどのような苦労がありましたか?ー

堺  では続いての質問です
民間のフリースクールさんと
共に活動していくにあたって
ちょっと苦労したというか
何かトラブルみたいなものも
あったと思いますが
何かちょっと大変だったなというような
ことがありましたら教えて
いただきたいと思います

東泉 そうですね
不登校の子どもの支援をしようと思ったら
子ども本人
事業者
我々、市
そしてもともと通っていた学校
という4つのものが
関わってくるので
連携というのが難しかったかなと
思います。
我々もいつもフリーでいられるわけではなく
なかなか時間も取れなかったので
難しかったかなと思います

堺  ありがとうございます
ちなみにこの件があって
より連携を深めるために
どうしようかとか
そういった改善案は何か
出ましたか?

東泉 やはり連携が重要なのは
まちがいので
連携管理、具体的には
事業者さんに学校へ訪問してもらうとか
逆に学校の先生に事業者さんを訪問してもらうとか
そういった機会を増やしていきたいと
思っています

堺  なるほど、かなりしっかり
経験と反省が組み合わさっていますね
ありがとうございます

ー今後フリースクールとどのような事業を行なっていきたいですか?ー

堺  それでは続いて
現在フリースクールさんと
連携して事業を行っていると思のですが
これからどのようなことをしていきたいか
展望を教えていただきたいです

東泉 そうですね
我々は教育委員会ですので
社会的に自立できる形で
卒業してほしい
社会に出てほしい
あくまで目的はそこなんです
なので今のところこれ以上
新しい事業を立ち上げようとか
何かをしようということは
考えていないですね

堺  今やっていることをしっかり固めて
支えを増やしていきたい
ということですかね

東泉 そういうことになります

堺  ありがとうございます

ーこれからフリースクールを立ち上げたいという方へ向けて、アドバイスをお願いしますー

堺  それでは最後の質問になります
これからフリースクールを
立ち上げたいという人が周りに
結構いらっしゃるのですが
このフリースクールを新しく立ち上げたい
という方々に向けて
アドバイスを一言お願いします

東泉 フリースクールを立ち上げたいという方は
子どもたちをなんとかしてあげたいとか
助けてあげたいという
志の高い方だと思うので
本当にありがたいなと思ってます
不登校の子はいろんな原因や
背景があって学校に行けない
ということがあると思います
一律でこうやったらというものはなくて
やはりその子次第だと思っているので
とにかくいろんな多様性のある
フリースクールがあると
いいのかなと思っています
フリースクールはこうあるべきというより
いろんなフリースクールがある
こと自体に意味があるのかなと

堺  ありがとうございます
これからやりたいという人は
どんどんフリースクールを
立ち上げてほしいという
考えなんですね

東泉 そうですね
子どもたちの選択肢が広がると
子どもたちの多様な学びの選択が
できるのでそれが大切かなと
思ってます

堺  わかりました
本日はインタビューお受けくださり
ありがとうございました!

東泉 こちらこそ有難うございました

フリースクールという事業をするのは
行政や学校との連携が不可欠だ
つくば市のように、行政がいち早く
連携を始めてくれれば、救われる
子どもも多いのかもしれない

この動きが全国に広がってくれることを
祈るばかりである

今回
暖かくインタビューを受け入れて下さった
つくば市学び推進課の皆さん
本当にありがとうございました